具体的にどうするか?という話・・・を書く前に!
知らない人は知っておいた方がイイ、知っている人もおさらいで読んでね!なお話。
サスペンションの基本的な働き、用語の説明を致します。
一般的なモタード車両の場合、手軽に変更出来る部分は以下となります。
【フロントフォーク】
・圧側(COMP)減衰(ダンパー)
・伸側(TEN)減衰(ダンパー)
・フォークの突き出し量
【リアサスペンション】
・スプリングイニシャル(スプリングの自由長からのプリロード)
・圧側(COMP)減衰(ダンパー)
・伸側(TEN)減衰(ダンパー)
※車両によって調整機構が付いていない場合有り
サスペンションの基本的な構造は加重を受け止めるスプリングと、スプリングの動きを制御する為のダンパーで構成されており、サスペンションがバネだけだとしたら、ギャップを通過した時に縮んだバネがボヨンボヨンと伸びたり縮んだりを繰り返してしまいますよね?
その余分な動きを抑えているのがダンパーで、スプリングとダンパーそれぞれの設定によってサスペンションの基本特性は決まります。
圧側・・・・バネが縮む動きを制御
伸側・・・・バネが伸びる動きを制御
スプリングが外れた状態の長さ(自由長)から、サスペンションに組み込んだ時に縮められている状態(セット長)の差をスプリングイニシャル(プリロード)と言います。
フォークの突き出し量というのは、フロントフォークのトップブリッジより上に出ている長さの量です。
「突き出し量の変更」を行うと、フロントの車高・キャスター角・トレール量に変化が起きます。
※キャスターやトレールについてはまたの機会に。
他に、整備が出来る人であれば、
・フロントスプリング(レート)の変更
・フォークオイルの油面や粘度
・リアスプリング(レート)の変更
の変更もさほど難しくなく行うことが出来ます。
スプリングレート(バネ定数)は、スプリングを1mm縮ませるのに必要な荷重で、スプリングの硬さを表す目安となります(単位はkgf/mm (N/mm))。
リアサスペンションのスプリングは車種によりレバー比に違いがある為、基本となるレートの数値が大きく違う事が多いです。
だいたいこんなモンですかね?
それでは次回こそ具体的な話に移ります!
コチラに書いている内容をココに転載。
※
2005-12-05のコラムの加筆・修正版です。